2020.08.27 公開
奇才を放つアーティスト、糸奇はなが、8月21日(金)から8月23日(日)、東京都渋谷区桜丘町にあるギャラリー「zakura」にて、自身初の個展「輪郭」を開催した。
【写真】奇才を放つアーティスト“糸奇はな” 個展「輪郭」(6枚)
これまでメディアをはじめ自身のSNSでも姿を明かすことはなく、音楽活動をはじめ、ゲーム創作、イラスト、版画、刺繍などの創作活動からモールス信号まで、様々な手法で独自の世界を発信してきた彼女。そんな彼女が開催する初めての個展となった。
普段のライブでは、幾何学模様など幻想的な映像を映した‘紗幕’にステージが覆われているため、なかなかその姿を見ることは出来ないが、本個展では、本人とファンが直接コミュニケーションを取れる、貴重な時間となったようだ。
個展は、今回のために書き下ろしたキービジュアルの「ぼくの輪郭を 知って。」、原画、創作過程の歌詞のメモや絵コンテと、大きく3つのカテゴリーに分けられ、手作りコーナーでは、ハーバリウムやロゼッタ、画集などが展示された。
「ぼくの輪郭を 知って。」は、これまでの糸奇作品の登場人物や、モチーフにまつわるものがたくさん描かれて散りばめたもの。その「僕の輪郭」の隣には、同じ構図になっていて、輪郭だけになっている絵が展示されている。「この二つが並ぶからこそ、何か感じるものがあると嬉しいなと思います。あったものが無くなっている。最初からなかったのではなくて、あったものがなくなったんだよ、という“不在”を感じていただきたい。」と糸奇は語った。
1ページ(全2ページ中)
