1曲目を飾ったのは最新シングルの「アスヘノ BRAVE」。その後も、今回のツアーで育ててきた新曲や代表曲などを次々とプレイしていく。演出の豪華さも目を引いた。ハードなサウンドをもり立てる照明も圧巻だったが、3曲目の「Borderlandsのテーマ」では、アリーナの通路を使ってメンバーが戦車に見立てたミニバギーで走行。全方向のファンを喜ばせてサービス精神を発揮した。かと思えば5曲目の「Over Road」ではステージ上に火柱が出現し、きっくんのアグレッシヴなギタープレイと相まって観客をヒートアップさせていく。きっくんをフィーチャーした「KIKKUNのテーマ」ではメンバーが花道の先にあるアリーナ中央のセンターステージに移動。きっくんは「メンズだけで“きっくんコール”をしてみたい!」と、男性ファンによるコールを要求。黄色いライトに染まった客席からの野太い声援に、満足そうな表情を浮かべた。男性ファンも着実に増え続けているのも頼もしい。10曲目のポップチューン「M.S.S.Party」では、4人が立っているセンターステージがせり上がると、中央ブロックの観客の頭上を移動して後方席へ。ムービングステージを使用した演出にアリーナ後方エリアのファンは大喜びだった。「ステージが動いちゃいました!」とFB。そしてFBをフィーチャーした「スターダストメモリー」では、客席がブルーのライトで染まる。まるで観客も演出に参加しているような感覚だ。本編ラストではメンバーがメインステージに戻り、このツアーを象徴する「M.S.S.Panzer」で本編は終了。怒濤の展開で、本編はあっという間に感じられたが、盛り上がりはアンコールへ引き継がれる。
アンコールは重厚なロックバラード「Ghost」で幕を開けたが、ここでも驚きの演出が! なんと、ステージ下手からeoheohが、上手からはあろまがワイヤーに吊られ、華麗なフライングで登場! 上下にフワフワと浮遊するふたりに観客も大興奮! 宙を飛んだふたりは、なかなか気持ちがよかったとみえ、ステージに降りたeoheohは「もうちょっと曲を長くできなかったの?」と名残惜しそうだった。このあとも鉄板曲「ENMA DANCE」や「ReBirth」で一体感を作りだし、アンコールは大詰めへ。ここできっくんは長めのMCで感謝の思いをファンに語った。「今日は最高の舞台を俺たちに与えてくれてありがとうございます。MSSPのライブって、俺たちだけじゃなく、みんなと一緒に作り上げるものだと思ってました。今日はそれをすごく感じた気がします」
やや感極まるきっくんだったが、「最後、さいたまスーパーアリーナ! ひとつになろうぜ!」と煽って大ラス曲「We are MSSP!」へ。メンバー、ファンには大事な1曲で、平成最後のMSSPのライブは無事に締めくくられた。終演後、恒例の記念撮影を終えると、4人は何度も客席に手を振り、感謝を伝えていく。じっくり時間をかけてステージを去っていったのが印象的だった。
ちょっぴり寂しさも漂いかけた瞬間、今後の予定がスクリーンでアナウンスされる。それは夏のファンミーティング公演“M.S.S Project Soul Meeting Tour 2019”の発表だった。全国を巡る全13公演で、またまた楽しいステージを見せてくれるだろう。“平成最後のたまアリアーティスト”となった彼らだが、令和の時代も快進撃は続きそうだ。異色の存在の彼らではあるが、“え? たまアリを大成功させちゃったの? 誰それ?”と思った方々、今からでも遅くはない。ぜひともご注目を!
■M.S.S Project Tour 2019 PANZER - The Ultimate Four -
