中盤のブロックでは、キャッチーなメロディーをフィーチャーした「11光年クエスト」でFBがリードボーカルを披露。すると、客席のペンライトは一気に彼のイメージカラーのブルー一色に。ハードロックサウンドだけではなく、歌いたくなる楽曲もレパートリーに持つのは彼らの強みだ。続いてプレイした新曲「スターダストメモリー」もキラキラのアレンジでポップに聴かせる。幅広い音楽性を見せつけたところで、本編はそろそろ大詰めへ。定番の「KIKKUNのテーマ」はタイトルが示す通り、きっくんが主役のチューン。会場は即座に黄色に染まり、サビのKIKKUNコールでは一丸となって拳を突き上げ盛り上がった。
「今日は集まってくれてありがとう! 楽しいっ!」と、確かな手応えに全力で感情を爆発させるきっくん。そして、本編を締めくくる「M.S.S.Panzer」へとつなげた。この曲もこのツアーのために生まれた新曲であり、ハードかつキャッチーなメロディーを持つ、彼ららしい楽曲。あろまほっと、eoheohは拳を突き上げ、観客を煽り切って本編は終了となった。
このあとのアンコールには、なんとサプライズが飛び出すことに――。実はこの日はeoheohの誕生日というスペシャルな要素が重なっていたのだ。アンコール2曲目の「ENMA DANCE」が始まる……とみせかけ、“ハッピーバースデー・トゥー・ユー”のイントロとともに豪華なケーキが登場! 客席は一瞬にして、彼のイメージカラーであるグリーンのライトで埋め尽くされた。ファンからは「おめでとう!」の声が飛ぶ。
M.S.S Project Photo by 大塚秀美 画像 6/8
M.S.S Project Photo by 大塚秀美 画像 7/8
「祝ってもらえると思ってなかった! ありがとうございます!」と、リアルに感激ひとしおのeoheoh。きっくんは「実はリハの時からちょこちょこ動いてました(笑)」と、密かにサプライズを進めていたことを告白。ほっこりムードの中、ケーキにかぶりつくメンバーだったが、アンコールはまだ途中。気を引き締めて演奏に戻り、ついにラスト1曲までたどり着いた。きっくんは「先のことより今だろ! みんな全力を出し切ったのか? 今の瞬間が全力か? みんなの全力を見せてくれ〜!」と煽り、M.S.S Projectのアンセムというべき「We are MSSP!」をプレイ。おなじみの楽曲だけに、観客の盛り上がりも最高潮に達したのは言うまでもない。笑いも熱狂も感動も全部ひっくるめて、充実のツアーファイナルとなった。
