燃えこれ学園が、2020年6月より月2回のペースで行なっている「無観客ライブ配信」。3月の無観客ライブ配信1本目は、3月2日(火)に「高未悠加生誕祭」として開催。この日のセットリストは、高未悠加みずから選曲。彼女にとって初となるソロ曲の披露に加え、自身で制作した動画まで上映してくれた。当日の模様を、ここにお伝えしよう。
ライブは、心の声を歌声に乗せて届けるように「時の砂」から幕を開けた。胸に宿る願いを、苦しくて切ない想いを吐き出すように歌い躍るメンバーたち。心の痛みや叶えたい想いを、彼女たちは真っ直ぐに伝えてゆく。願いを込めたメンバーたちの力強い歌声が、熊野はるの絶唱が、画面越しでもしっかりと伝わっていた。
景色を塗り替えるように、楽曲は「Re-START」へ。切ない想いを胸に抱いた少女は、悲しみを振り切り希望を胸に新しい道へ踏みだそうと、「Re-START」を笑顔で元気に歌っていた。1本の物語を綴るようにライブを進めてゆくところが、夢想家の高未悠加らしい。何時も以上に力強く、迫力を持って歌声が響くのは、彼女たち自身が楽曲の中へ気持ちを重ね合わせ、ここから新しい始まりを告げる意識でいたからに違いない。
自己紹介のときには、話をするメンバーの一列後ろにいるメンバーたちが、カメラを意識したポーズをしながら次々と映り込んでいた。當銘菜々から始まった遊び心が、何時しかメンバーみんなに伝染したようだ。今宵の高未悠加の自己紹介の声が、何時も以上に元気だったことも伝えておこう。
「わたしの夢が始まった1曲です」と語った高未悠加の言葉に続き、次のブロックは「Lost in Time 」からスタート。この曲でもメンバーたちは、秘めた想いを告げるように歌っていた。何時も以上に歌声が凛々しく聞こえたのは、彼女たちが胸に抱えた気持ちを、見ている人たちの心にしっかり届けようとしていたからだ。
時計の針の音を合図に流れだしたのが、「星の記憶が降る夜に。」。このブロックでは、恋する乙女の心模様を記した歌を次々届けてきた。好きな相手に想いを募らせる歌を並べながら、彼女たちはライブを通して一人の少女の恋物語を作り出してゆく。
切ない恋に涙する乙女心を歌ってきた流れを、一気にキラキラとした輝いた日々へ塗り替えるように、燃えこれ学園は「風と君と虹と僕」を元気に、明るい声で歌いだした。メンバーみんなタオルを手に、心の涙を振り切りながら夢に向かって走り出していた。振り上げたタオルを回す姿に触発され、見ている人たちも画面越しにタオルを振って熱狂。その様をコメント欄へ書き込んでいたように、たとえ距離はあろうと、みんなが気持ちを一つにライブを楽しんでいた。
