最後に3分間のサーキットトレーニングへ。これは、モモ上げ、バービー、ジャンプ、バタ足、居合パンチの5種目のいずれかを、永田のランダムな指示に合わせて町田がメニューをこなすという過酷なもの。残り1分になるとさすがに疲労を見せ始めた町田。永田の檄も激しく飛び、町田は何とかこの特訓もクリアーした。永田は「試合で残り時間が少ない中、仮に自分がKOする以外に勝ちはないと追い詰められた時にラッシュを仕掛けて飛ばすしかない。普段からこういう練習をしておかないと、そういう場面で力は出ないもの」と追い詰められた状況で巻き返すために必要な練習メニューだと説明した。
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強化特訓を終えた町田は「一番僕の心に響いたのは、怖い時に相手のプレッシャーに負けないよう、逆に自分が前に出ることが大切だということ。最近の練習の中で自分に欠けていたものでもあったので改めてその大切さを実感することが出来ました」と充実した練習が出来たことに笑顔を見せる。
この日のトレーニングについては「永田さんとの1回目、2回目の練習と比べても最後のサーキットトレーニングが一番きつかったですね」と振り返り、「僕の中で過信している部分、甘くなっている部分が間違いなくあったので、そこを試合までの期間に埋めていき、今日教えていただいたことを胸にして最高の試合をしたいと思います」と意気込みを語る。
チャンヒョンとの再戦については「相手はパンチがめちゃくちゃ強く、僕が劣勢になることは何度もあると思います。その度に声を出して、勇気を持って逆に前に出ようと強く思いました。永田さんの熱いハートを受け取ることが出来たので次の試合に活きると思います」と言えば、永田も「危機的状況の時には後先考えないでとにかく前に出ること。気持ちの強さを身体中から発散して相手にプレッシャーをかけ、それがうまく行けば、勝てると思う」とアドバイス。
最後に永田は「今回アジアトーナメントですが、アジアの次は世界へ。さらにより高い目標を持って全身全霊でぶつかって欲しい。最後は気持ちで勝つ。絶対にイケると自分を信じて頑張って下さい」とメッセージを送り、町田と握手を交わした。
町田は永田の熱いメッセージを胸に秘め、12月9日、強敵チャンヒョンとの戦いに向かう。












